お米の計量から炊飯まで、ちょっとひと手間加えるだけでお米がぐんとおいしくなるお米の炊き方をお教えします!
1.お米の計量は正確に
お米は計量カップを使って、正確に計ります。まずお米を計量カップに山盛りに入れて、カップから溢れた部分を箸などですりきります。1合は180mlのカップ一杯で、重さは約150g。炊き上がりは300gで2人分のご飯になります。
※お米をきちんと計ることがおいしく炊くための重要なポイントです。
2.手早く洗米する
お米は手早く洗うことが大切です。最初はお米についた「ぬか」や「ゴミ」を落とすため、多めの水で数回混ぜるようにし、すぐ水を捨てます。後は、2~3回水を替えて洗い、最後はきちんと水を切りましょう。
※研ぎ水が透明になるまで洗ってしまう方が多いですが、水が透明になるまで洗ってしまうとお米のデンプンも落ちてしまい、炊き上がりのご飯に甘みがなくなってしまいますので注意してください。
※ザルを使って洗米をするのは、ザルの網目に粒が挟まって割れてしまうことがあるので、おすすめしません。
3.きっちりと水を計る
洗米時の水をよく切ったあと、お米の1.2倍の分量の水注ぎます。水は炊飯器の目盛りできっちり計るのが基本ですが、お米の種類などによっては炊き上がりがやわらかくなったり、硬くなったりしますので、水加減はお好みで調整していく必要があります。
ですので、夏場など暑い時期には予め冷やしておいた水を使ったり氷を入れると、同様においしいご飯が炊き上がります。(氷を入れる場合は、その分の水を減らしてください。)
4.お米を十分に浸水させる
ここがお米をおいしくする大きなポイントです!
水を入れたら約45分(夏場は30分、冬場は1時間が目安)ほど浸し、お米に十分に水を吸わせてください。水を吸わせることで、お米がやわらかくなり内部に熱が伝わりやすくなるので炊き上がりがふっくらとします。
※浸水させないで炊くと、熱がお米の内部に伝わらず、芯のあるご飯になります。
5.炊き上がりはじっくりと蒸らす
ご飯が炊き上がったら、すぐにふたを取らず、10~15分ほど蒸らします。(蒸らしすぎてしまうとご飯がベチャベチャになってしまうので注意)
蒸らし終えたらすぐに余分な水分を逃がしベタつかないよう空気に触れさせるため、しゃもじで十字に切り、底からゆっくりと軽く混ぜます。
※炊き上がり後、炊飯器での保温は長くしないほうがおいしさが保たれますので、ご飯が余ってしまう場合はラップに小分けにして冷凍保存するのがオススメです。
お米の保存方法について
お米は生鮮食品ですので鮮度が命です!
お米を保存する際に気をつけたいポイントは、『保存場所』『保存容器』『保存期間』の3つ。
『保存場所』
お米の保存は「涼しく直射日光の当たらない暗い場所」が適しています。温度は10℃~15℃がベスト。18℃以上で湿度が高いと虫が付いてしまったりカビの生える原因となりますので注意が必要です。
また、お米は保存の温度が10℃下がることで、酸化する速度を遅らせることができるので、冷蔵庫の野菜室で保管すると、常温に置いておくよりもおいしさが約2倍持続されるのでオススメです!
『保存容器』
お米を買ってきた袋のまま保存しておくのはよくありません。米袋には、お米を呼吸させるために無数の小さな穴が開いています。その穴から湿気や虫が入ってしまうことがあるので、購入してからはすぐに『米びつ』に移しかえましょう。米びつがない場合、よく洗ったペットボトルやチャック付きのビニールパックでも大丈夫です。
新しいお米を入れるときには一度容器の中を洗い、きれいに掃除しましょう。そのままお米を継ぎ足してしまうと、容器に付着したままの古い米のぬかやゴミなどが虫が発生する原因となります。ですので掃除はこまめに行ってください。
『保存期間』
お米は鮮度が命です。私たちのように、生産・販売を行っているところでは、低温貯蔵で長期間鮮度を保った状態で置ける設備が整っていますが、一般のご家庭では味を保ったままの長期保存は難しいかと思います。(玄米の状態では、精米されたものより長期間鮮度が保たれます。)
ですので、お米はその時その時で適量をこまめに買うのが良いです。目安としてはおよそ1ヶ月以内に食べきれるくらいの量がおすすめ。(冬場は2ヶ月以内、夏場は2週間以内)