新潟県の最北端に位置する岩船地方
『神様が船に乗ってやってきた』という言い伝えのある新潟県村上市岩船町は、県の北部に位置する人口約4,000人ほどの小さな町。
そんな岩船町は昔ながらの活気溢れる港町として独自の繁栄を遂げてきました。釣りの名所としても人気を集め、夏には県内外から多くの海水浴客も訪れています。
港で獲れた柳ガレイやアナゴといった海産物は絶品ですよ!
新潟三大銘柄米のひとつ「岩船産」
魚沼、佐渡と共に新潟の三大銘柄米として知られています。まだ米が行政の統制下にあり、現在のブランド米と呼ばれるモノが存在しない頃から米業界では「荒川米」の名称で取引きされてきました。
お米の生産量は三大銘柄米産地の中で最も少ないにもかかわらず、現在も『岩船産』としてブランディングされているのは、昔から荒川米として愛されてきた歴史があるからです。
朝日連峰を源とする三面川、飯豊連峰を源とする荒川のどちらも鮭の登る清流として有名な河川を水源とし、その土質や昼夜の寒暖差などの気候風土が品質性の高いコメ栽培を可能にしている。
新潟県内に於いてもワンランク上の銘柄産地として知られ、平成26年産米も日本穀物検定協会の食味最高ランクである特A地区に認定されています。
岩船産こしひかりが育てられている田圃は、上流に工場もなく、更に雪解け水が大量に流れ込む事による急流である「荒川・三面川」沿いに位置しています。
急流の水は、緩やかな流れの川のようにヘドロ等の不純物を貯めることなく、驚くほど澄んだ水質を維持します。このような天然水を農業用水として利用しています。
岩船産コシヒカリの産地は、新潟県の県北に位置しています。(村上市、山北町、朝日村、神林村、荒川町、関川村)県境には朝日山地、飯豊山地があり、起伏に富んだ地形です。これらの環境が農作物の旨味をさらに作り出しています。
朝日を十分あびて、西日が差さない山間地では、夜、地面の熱が早くとれます。この温度差による刺激は作物が自分を守ろうとする力を引き出し、その結果旨味成分がより多く作り出されるのです。
朝日山地や飯豊山地に降り注いだ雨は、落葉樹の枯葉が積もった土壌に浸み込み、やがて、土壌のミネラルを豊富に含んだ清流となって、私達の田畑に巡ってきます。
その水の成分も、山々によって微妙に違ってきます。そして、同じ岩船地域でも、場所によって、土が持っている栄養素なども違います。
私達は、各農家の地域の特長をつかみ、その特長に適した肥料を与えるよう、指導を行っております。
また、『健康な稲の姿』を作りあげるよう、成長段階やその状況に合わせた肥料の質と量を調整する、そういう指導を長年に渡り行っております。
おいしい米、安全な米は、健康な稲から生まれてきます。